コンタクトを装用すると目のかゆみや違和感と共に、目の充血が現れることは少なくないでしょう。その充血はただの乾燥やこすりすぎなどで引き起こす安易なものではなく、目の異常を示したサインです。頻繁に起こる充血の原因をつきとめ、コンタクトの手入れやコンタクトの使用方法を見直すなど、目の症状の悪化を防ぎましょう。



目がかゆい!痛い!充血による症状と原因



コンタクトによる充血から考えられる代表的な病状は、日々のデスクワークなど瞬きの回数が減少する仕事により目が水分不足となり乾燥を引き起こすドライアイと、コンタクトの汚れ刺激によるアレルギーが原因で引き起こすアレルギー性結膜炎(巨大乳頭結膜炎)です。ドライアイは乾燥感や異物感を非常に感じ、アレルギー性結膜炎はかゆみ、粘っこく糸を引くような目やにが現れ、瞼の裏に白いブツブツのできものが特徴的で、異変に気づき易い症状が現れます。

この2つ病状に共通して言えるのは、慢性的に引き起こすことです。発症したり治ったりを繰り返すので、完治することは難しいと言われています。我慢をせず眼科医に通いお薬を処方してもらいましょう。その他に充血から考えられる病状として、コンタクトレンズ装用による酸素不足や外傷、異物飛入などから発症する角膜びらんや、慢性的な酸素不足により引き起こす角膜新生血管、感染(細菌、ウイルス、かび、原虫)が原因の角膜潰瘍です。これらの病状は誤ったコンタクトの管理方法や使用方法が原因であると考えられます。

 



自己流ルールとはおさらば!充血への対策



2ウィークや1ヶ月、1年といった長期間使用が可能なコンタクトは管理も大切になってきます。いつ開封したのか把握していなかったり、毎日長時間装用していたり、コンタクトを使い慣れてくるとルーズになりがちです。そんな自己流のルールが充血に繋がり眼障害を発症する可能性があるので、自分でもできる充血対策をしましょう。コンタクトを取り扱う際は手指をしっかり洗いコンタクトも正しく洗浄し、汚れが付着しないようにしましょう。汚れや洗浄不足から菌を持ち込むだけでなく、酸素透過性のある穴を塞ぎこんでしまい酸素不足になり上記の病状を引き起こします。

自己判断で交換せず、決まった使用期限を必ず守り交換しましょう。

長期間使用することで汚れが蓄積し、酸素透過性の機能が低下するコンタクトの経年変化による劣化が起こります。さらに目に見えないコンタクトの傷や変形したコンタクトが角膜や瞼を刺激することで炎症を引き起こします。
コンタクトの1日の装用時間を守りましょう。コンタクトの装用時間限度は12時間程度とされています。長時間の使用は瞳の水分不足や酸素不足を招き乾燥することで充血を引き起こします。帰宅直後にメガネに替えるなど、メガネとコンタクトの双方使用をバランスよく使いこなすと良いでしょう。

その他に、エアコンの風に当たり続けた乾燥や照り返す紫外線当たり続けた悪影響により目を充血させてしまうことが有ります。この場合は、目薬や装用前に使用する装着液を上手く利用することで防ぐことができます。

 

 

 




今回はコンタクトを使っての充血について、その原因と対策をご紹介しました。
これらはコンタクトに少し気を使うことで改善されることばかりです。目の異常を示してくれる大切なサインである充血を見逃さずに向き合っていきましょう。
 


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