AXとは何のこと?コンタクトレンズの処方箋に全て記載されているわけではない!
AXとは、乱視用コンタクトレンズを作る際に必要となるデータで、乱視角度を指します。乱視角度とは見え方の方向軸を表わしており、0度から180度までの範囲の値で表されます。乱視の人は、自分の乱視の種類を知っておきましょう。 |
乱視用コンタクトに限る
通常のコンタクトレンズやメガネを作る際には、眼科を受診して自分の目に合った度数を知ることが必要です。
乱視の場合には、「CYL」と呼ばれる乱視度数に加えて、「AX」と呼ばれる乱視角度も知っておく必要があります。そのため、乱視用コンタクトレンズを作る人以外の場合は、AX値は必要ありません。
なぜAX値が必要なのかというと、乱視の中でも見え方の方向が人によって異なるためです。乱視用コンタクトレンズは、見え方を一定の方向に安定させる効果があります。乱視の中でも、見え方がどの方向にずれているかは人によって異なるため、乱視角度を把握しておく必要があるのです。
AXの値から分かること
AXの数値からは、乱視の種類がわかります。AXは0度から180度までの角度で表され、180度よりも±20度程度ならば「直乱視」、90度よりも±20度なら「倒乱視」、それ以外の数値は「斜乱視」となります。
直乱視の場合は縦の方向に、倒乱視の場合は横の方向に、斜乱視の場合は斜めの方向にずれているということになります。
乱視の見え方には、それぞれ特徴があります。直乱視の場合は地面が遠く見え、身長が高くなったように感じます。逆に倒乱視では、地面が近くに見えて身長が低くなったように感じます。斜乱視の場合には、床や壁が傾いて見えます。