ソフトコンタクトレンズが目に優しくなったって本当?
ソフトコンタクトレンズには、ハードコンタクトレンズよりも目に負担がかかりやすいというデメリットがあります。しかし、次世代コンタクトレンズとして注目を集めるシリコーンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズが開発されたことで、より目に優しいソフトコンタクトレンズが増えてきています。 |
話題の「シリコーンハイドロゲル素材」
これまで、ソフトコンタクトレンズには「ハイドロゲル素材」が使用されており、目への酸素透過性には限界があると言われてきました。レンズが柔らかく大きい分、装用感は優れていても、目に酸素や涙の供給がされにくいなどの問題点がありました。
「シリコーンハイドロゲル素材」を使用したソフトコンタクトレンズは、ハイドロゲル素材の数倍から数十倍程度の酸素透過性があるレンズであると言われています。また、充血や瞳の乾燥感を減らすというメリットもあります。各メーカーがシリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズを開発・発売しており、新素材のソフトコンタクトレンズとして注目されています。
ハードコンタクトレンズと比較すると?
ハードコンタクトレンズの場合、涙の表面張力でレンズが角膜の上に乗っている状態です。そのため、涙の供給がしやすく、目に酸素を通しやすくなっています。通常のハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズを比較すると、ハードコンタクトレンズの方が目への負担は少ないと言えるでしょう。
一方、シリコーンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズの場合、酸素透過性が高くなるため、目に優しく酸素不足を防ぐことができます。そのため、「目に優しいコンタクトレンズを装用したいけれど、ハードコンタクトは合わない」という人に適した素材だと言えます。ただし、シリコーンハイドロゲル素材は脂汚れが付着しやすいため、レンズを清潔に保てるよう注意が必要です。