乱視であっても、軽度の乱視であれば矯正が必要ないことがほとんどです。「CYL」と呼ばれる乱視度数や「AXIS」と呼ばれる乱視軸の数値により、乱視の状態がわかります。乱視矯正の場合、定期的な検査を心掛けましょう。



CYLの値だけでは乱視とは言えない?



眼科で乱視の検査を受けると、乱視を表わす数値が出ます。その数値のなかに「CYL」と呼ばれるものがあります。CYLは「円柱度数」といって、乱視度数を表すものです。CYLは0.25単位で表わされるもので、数値の前にプラス・マイナスがつきます。遠視は「+」、近視は「-」で表わされます。プラス・マイナスを問わず、基本的に「±0.1」程度であれば、乱視の矯正は必要ありません。±1.25以上の場合、矯正が必要になる可能性があります。

CYLのほかに、「AXIS」「AX」と呼ばれる乱視軸の数値もあります。こちらは0度から180度までの度数で表わされ、乱視の種類を示すものです。乱視のレベルを正確に測るためには、CYLとAXISの両方の数値が必要になるため、CYLの数値だけで判断できるというわけではないのです。



乱視矯正のカギは定期的な検査!



正しく乱視矯正を行うためには、まずは眼科で検査を受けることが必要です。眼科を受診する際は、きちんと設備が整った所を選ぶようにしましょう。

眼科では視力検査のほか、「オートレフケラトメーター」という目の屈折状態や乱視・近視・遠視などを測る検査や、適切な視力矯正が行われているかをチェックする赤緑テスト、乱視表を使用して乱視の状態をチェックする自覚的屈折検査などが行われます。



乱視用のコンタクトレンズを作ったあとも、目の状態や見え方のチェックなどは定期的に行う必要があります。
同じ乱視でも見え方や程度は人によって異なるため定期的に検査を受け、正しく矯正を行うことをおすすめします。
 


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