老眼は、水晶体の弾力がなくなり、目のピント調節をする機能が低下することにより起こります。目を健康に保つようできる限り予防を行い、老眼の症状に困ったら眼科を受診し、老眼鏡や遠近両用コンタクトレンズを装用するなどの対策を行いましょう。



遠視と老眼、見え方はどう違うの?



遠視と老眼は似たようなものとして考えられてしまうことがありますが、実際は違います。

遠視は、見え方のピントを調節する機能に異常が出ている状態です。「遠視」という名前の通り、遠視になると遠い所は少しの調節で見えますが、近い所は強めに調節をする必要があり、目に負担がかかって疲れやすくなります。

一方老眼は、加齢により水晶体の弾力がなくなり、ピントを調節する機能自体が低下する状態です。これまで見やすかった近くのものや小さな文字などが見にくくなったという時は、老眼の可能性が高くなります。老眼は40代前後から始まると言われ、健康な人でもほとんどの人に起きる症状です。しかし、人によっては50~60代で起きるという人がいるなど、老眼が始まる年代や進行速度には大きな個人差があります。



家でもできる!?老眼予防と対策を始めよう!



老眼は年を重ねると誰にでも起こりうる症状ですが、日常生活の中で予防したり、老眼の症状を和らげたりすることは可能です。

まず、「目に良い」とされている食品を積極的に摂るようにしましょう。目のピント調節の改善効果がある、エビやサケなどに含まれるアスタキサンチンや、瞳の水晶体に含まれる、ほうれん草やじゃがいもなどに含まれるビタミンCなどを多めに摂ることを心がけると良いでしょう。また、目を閉じて数秒開き、また閉じるというトレーニングや、近くのものと遠くのものを数秒ごとに見るというトレーニングなども、目の筋力が鍛えられるので老眼を遅らせるのに効果的です。

老眼の症状に困っている場合は目が疲れやすくなるため、無理をせず老眼鏡などを使用するようにしてください。また、老眼を矯正する効果のある遠近両用タイプのコンタクトレンズも発売されているため、それらを使用するのもよいでしょう。



今回は、遠視と老眼の違いや老眼の予防法についてご紹介しました。栄養をしっかりとり、目のトレーニングを行うことが老眼予防には効果的です!老眼の症状がひどい場合は、無理をせず矯正機器に頼ることも大切ですよ。
 

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