ハードコンタクトの上から目薬をさすときは必ずタイプを確認しよう
「ハードコンタクトレンズを装用しているとき、目薬をさしていいのかな?」と疑問に思っている人もいるかもしれません。防腐剤が含まれていない人工涙液タイプの目薬であれば、レンズの上からでも差すことが可能です。 |
涙成分配合の目薬の特徴とは
ソフトコンタクトレンズは水分を吸収しやすいため、市販の目薬を使用すると目薬に含まれる成分がレンズに吸収され、目薬の種類によってはレンズが変形してしまう危険性があります。ハードコンタクトレンズの場合はそのような心配はありませんが、レンズを装用したまま防腐剤が含まれた目薬をさすと、目に傷がついてしまう可能性があります。
人間の涙に近い成分が含まれている人工涙液型の目薬を使用すれば、ハードコンタクトレンズの上からさしても問題はありません。人工涙液には防腐剤が含まれていないため、使用期限が短いのが特徴です。ハードコンタクトレンズを装用しているときに起きる目の乾きをやわらげたり、目の中に入ったゴミや花粉などを洗い流してくれたりする効果もあります。
コンタクトを付けたままでの目薬のさし方
ハードコンタクトレンズの装用中に目薬をさす時には、いくつか注意点があります。
まず、目薬をさす前には手を洗い、容器の先がまつ毛に触れないように注意しながらさします。マスカラを付けている際は特に注意が必要です。目薬の量が多すぎて、こぼれてしまっては意味がありません。目薬をさすときは、上を向いて片目ずつしっかりと目の中にさすことを心掛け、目の周りにこぼれた目薬は拭き取るようにしましょう。
ハードコンタクトレンズの場合、レンズを装用している下の部分に涙が行きわたりやすいことから、白目の部分に涙が足りなくなり充血することがあります。目薬をさしたあとはまばたきをせず、目を閉じて眼球を回すように動かし、目全体に液が行きわたるようにすることが大事です。