処方前の検査が十分でないとコンタクトレンズが目に合っていない場合があり、レンズを装用したときに涙が止まらないといった症状が出ます。そのようなときは要注意です。もう一度検査してもらった方がよいかもしれません。



そのコンタクトレンズ、合っていますか?



初めてコンタクトレンズを購入する方は、処方前検査を受けなければなりません。処方前検査は自分の目に合うコンタクトレンズを作るうえで欠かせない検査です。現在コンタクトレンズを使っている方も、初めて行く眼科なら同様の検査があります。

初めての方はまずは希望のコンタクトレンズの種類や装用の仕方、過去の病歴、アレルギーの有無などの問診を行います。現在使っている方には、使用歴やレンズのメーカー、手入れ方法、レンズの度数などの問診をしてから検査に移ります。

処方前検査は、度数や角膜のカーブを調べる検査だけではありません。眼圧検査や眼底検査のほかにいくつもの検査があり、これらの処方前検査を終えたあとに眼科医と相談してコンタクトレンズの種類を決定します。

眼鏡屋さんやコンタクトレンズ量販店でも、検査をしてもらえるところもありますが、より適切な処方や指導を受けるため、できるだけ眼科を専門としている医師のもとで検査を受けるようにしましょう。

また、目の状態は環境やアレルギーなどで変わりますので、自分の目にレンズが合わなくなってしまうこともあります。



涙が止まらない原因とは



コンタクトレンズを装用したときに涙が止まらない1番目の原因は、目に異物が混入した場合です。元来、涙の役割は目の中のゴミやホコリを洗い流すことです。目に異物が混入したときは、体が防御反応を起こして目から異物を出そうとして涙が出ます。

2番目は、アレルギー物質によるアレルギー反応があげられます。花粉やハウスダストなどアレルギー物質に対してアレルギー反応を起こす方は、目の結膜がそれらの刺激を受けて涙が止まらなくなるときがあります。花粉症は花粉が発生する季節に、ダニやハウスダストは季節に関係なく症状があらわれます。

3番目は、目の乾燥です。涙は、コンタクトレンズの装用中に角膜表面の乾燥を防ぐ役割を果たします。例えば、長い時間にわたってパソコンを使い続けたときに目の表面が乾燥して、それを防ぐために涙が止まらなくなるときがあります。

4番目は、コンタクトレンズのケアができていない場合です。清潔でないコンタクトレンズを装用したときには、バイ菌の侵入や感染を防ぐために涙が止まらないときがあります。

5番目は、レンズの度数が合っていない場合です。コンタクトレンズの度数があまりに強すぎると体調不良になり、涙が止まらない場合も考えられます。



我慢して装用し続けると危険なことも!




コンタクトレンズ装用中に涙が止まらなくなったら、我慢して装用を続けると危険なことにもなりかねませんのでコンタクトレンズをはずして目を休ませましょう。

原因が分からないまま我慢して装用を続けることなく、症状が出てこなくなるまでは眼鏡eyeglassを使ってくださいね。



涙が止まらないときの対策



コンタクトレンズが合わなくて涙が止まらないときには、再度眼科医を訪ねて検査をお願いしましょう。

レンズの使用歴や度数、手入れ方法、アレルギーの有無などを報告したうえで処方前検査に臨んでください。定期的に検査を受けることで、度数が変わったり急にアレルギー体質になったりしても対処できます。

また、目に異物が混入して涙が止まらないときは、目が傷ついている場合がありますので自分で対処せずに眼科医に診てもらいましょう。



コンタクトレンズを装用しているときには、酸素を角膜へ供給してくれる涙の役割はとても大きいです。しかし、装用中に涙が止まらない事態が生じたときには我慢せずにいったんはずして、様子を見ても症状がおさまらないときは眼科医に診てもらいましょう。
 


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