ハードコンタクトを装用している間は、レンズが乗っている角膜の下で涙が交換されているため、目に必要な涙の量が足りなくなると充血することがあります。また、レンズのカーブなどが合っていないことも可能性として考えられます。



充血する原因と注意したいこと



目が充血する原因のひとつとして、ハードコンタクトレンズを装用している人特有の症状である「3-9ステイニング」というものがあります。3-9ステイニングとは、目の充血を時計に例えたもので、時計の3時と9時の位置にあたる、黒目の真横方向の部分が充血することを指しています。これは、ハードコンタクトレンズを装用している人の約半数程度に起きると言われています。

理由として考えられるのは乾燥です。ハードコンタクトレンズを装用している時は、角膜の上にレンズが乗って浮いているような状態です。そのため、目には酸素が供給されやすいものの、まばたきによってレンズの下の涙が交換されるため、目の中で涙が足りない部分ができやすくなり、その部分が充血しやすいのです。



充血の予防と改善のためにしておきたいこと



ハードコンタクトレンズをしていて起きる目の充血。充血の予防として、装用時間が長くなりすぎないように日頃から気を付けましょう。また、目の中に涙が行きわたるように心がけることも大切です。

仕事や勉強などに集中していると、どうしてもまばたきの回数が減りがちです。意識してまばたきの回数を増やし、まばたきをする時は目をしっかりと閉じて行うようにすると効果的です。眼科などで専用の目薬を処方してもらい、点眼して充血をやわらげるという方法もあります。また、メガネと併用し自宅ではハードコンタクトレンズを外すようにするのもよいでしょう。

長期的に充血が続く場合には、レンズのカーブが目と合っていないことも考えられます。必ず眼科で検診を受けて自分の目にあったハードコンタクトレンズを装用することをおすすめします。



今回は、ハードコンタクトレンズの装用による目の充血の原因と対処法をご紹介しました。目が充血しないよう、日頃から装用時間やまばたきの回数を意識しておきましょう。
 


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